腰痛、それも慢性の腰痛には東洋医学に頼る人も多いものです。
東洋医学の治療には漢方薬、鍼、指圧、お灸などがあります。
そのうち、特別な道具がなくても特別な技術がなくても自分でできるのが指圧です。
腰痛マットレスを使いながら日ごろから腰痛に良いツボのマッサージをしておくことで更に効果を期待する事ができます。
ツボさえわかれば、暇な時間に一人で黙々と押して治療に励むこともできるでしょう。
今回は腰痛マットレスと合わせて実践したいツボの話をしていきます。
腰痛マットレスと合わせて実践したい腰痛に効くツボ
経穴を刺激する
押すと効くツボのことを東洋医学では「経穴」と呼んでいます。
ここを刺激することでいい影響があるのです。特に腰に通じる経穴がありますので、その場所を知って押しましょう。
押すときには様々な方法があります。
指で押す。
棒で押す。
指圧器具などで押す。
脾兪(ひゆ)
背中の上から11番の骨と12番目の骨の間、背骨の左右に指二本分外側のところ二ヶ所がツボです。
こういう背中のツボは指で押すのは難しいので、ほかの人に押してもらうか、指圧器具などの上に仰向けになって押しましょう。
野球ボールやゴルフボールが自分に合って気持ちがいい、という人もいます。
腎兪(じんゆ)
腰の骨の上から2番目と3番目の間、背骨の左右に指二本分外側のところ二ヶ所がツボです。
ここは腰痛の場合には外せない重要なツボです。腰の筋肉や関節などとつながっています。
志室(ししつ)
腰の骨の上から2番目と3番目の間、背骨の左右に指四本分外側のところ二ヶ所がツボです。
腎兪(じんゆ)と同じ高さで、さらに左右に外側にずれたところです。
ここには深部に腰方形筋という筋肉があるので、凝りが来ていたり疲労が溜まっているかもしれません。
大腸兪(だいちょうゆ)
腰の骨の上から4番目と5番目の間、背骨の左右に指二本分外側のところ二ヶ所がツボです。
ここも腰痛の場合は外せないツボと言えるでしょう。
多くの腰痛持ちの患者さんが、ここを硬くしてしまっています。
ここが硬いと、その硬さがどんどん上へ広がってしまい、体を歪ませてしまいます。
またここから足に向かう神経が出ているので、坐骨神経痛を抱えている方にとっても大切なツボです。
関元兪(かんげんゆ)
腰の骨の上から5番目、つまり一番下の骨と仙骨のいちばん上の突起の間、背骨の左右に指二本分外側のところ二ヶ所がツボです。
ここは、背骨と骨盤のつなぎ目となり、とても重要な部分です。
この腰仙関節が硬くなると、足にも腰にも悪影響が及びます。
腰を曲げる時に痛みが走ったり、体を反らした時に痛みが走る場合は、この関元兪(かんげんゆ)とその上の大腸兪(だいちょうゆ)を押してみて、痛くならないかチェックする必要があるでしょう。
腰痛マットレスランキング2017決定版はコチラ!
胞肓(ほうこう)
仙骨の真ん中、2番目の突起から下方外側に指四本分の左右二ヶ所がツボです。
ここには大殿筋や中殿筋があります。
大殿筋はいわゆる尻餅をついた時に当たるお尻のほっぺの部分の筋肉です。
中殿筋はその上にあり、腰と太ももをつなぐ筋肉です。
つまり二足歩行の人間にとって足を動かすための大変重要な筋肉です。
腰を痛めている場合、ここにも影響が及んでいる可能性も大でしょう。
しっかり押してほぐしておきたいものです。
委中(いちゅう)
膝を曲げた時にできる横線の中央、膝の真後ろ二ヶ所がツボです。
ここには膝窩動脈や脛骨神経が通っており、足の裏側の筋肉が集まっています。
坐骨神経の通り道ですので、ここから腰へ影響することも十分にあります。
また、筋肉疲労は足先から徐々に上っていき腰へと達して腰痛として出てくることも多くみられます。
ここもしっかりとほぐしておきましょう。
承筋(しょうきん)
ふくらはぎの最も盛り上がった部分に左右二ヶ所がツボです。
ここにはふくらはぎの内側の筋肉と外側の筋肉が交差している部分です。
その二種類の筋肉の間がツボになります。
足の筋肉をしっかりとほぐすことで、腰も緩んできます。
環跳(かんちょう)
骨盤の外側の出っ張り、前面上部にある凹部左右二ヶ所がツボです。ここは中殿筋の付け根に当たります。
歩く時にも立ち上がる時にも使う中殿筋が疲れると、この付け根がガチガチになってきます。
慢性腰痛で筋肉が硬直している人や、立ち仕事で筋肉が緊張しっぱなしの人は、ここがひどくなっているでしょう。
風市(ふうし)
両側の太ももの外側、両手を自然に垂らした時に中指の先っぽが当たる場所がツボです。
ここには腸脛靭帯という長い靭帯があります。股関節と膝をつなぐ重要な靭帯です。
足先からの硬直がここを伝って上り、腰痛になっている可能性も高いでしょう。
太谿(たいけい)
内くるぶしとアキレス腱の間にある陥没した凹部、左右二ヶ所がツボです。
東洋医学的には、ここは腎経という腎に属する経絡に当たります。
腎の力が弱まると腰が痛くなるともいわれており、刺激して神経を活発にしておきたいものです。
復溜(ふくりゅう)
太谿(たいけい)から上に指三本分上ったところ左右二ヶ所がツボです。
ここも腎経という腎に属する経絡に当たります。
腰痛に効くツボのマッサージを心がける事で腰痛マットレスの効果をあげる事は可能
目だった目印がないツボの場合は、指幅で測ったおよその場所の周辺をあちこち押してみると、痛い場所が見つかることでしょう。
痛い場所が見つからないなら、悪くなっていないのかもしれません。
東洋医学ではツボの周りが硬くなっていると体内の流れが悪く、病気になりやすいといわれています。
腰が痛い方はこうしたツボを押してみると硬く、そして痛いことがほとんどです。
そこを適度な圧力で押して刺激することで体内の流れをよくして、悪いものがどんどん流れていくよう仕向けたいものです。
まずは腰痛に効くツボのマッサージを毎日欠かさず行い、腰痛マットレスを使って寝てみましょう。
びっくりする効果が期待できるかもしれません。

コメントを残す