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低反発と高反発マットレスの違いって?腰痛効果を比較
腰痛対策として新素材を使ったマットレスがどんどん開発されています。
低反発マットレスがよさそうだ、と思い調べていくと、今度は高反発マットレスがいい、と出てきたりします。
インターネットのショップが出している広告やメーカーホームページなどは自分のところの製品のいいところばかり強調する傾向もあり、どの意見を信用していいんだか……という気持ちになるのです。
そうなると、最後は自分で素材の特性を調べて決めなきゃいけない気もします。
では、そもそも低反発マットレスと高反発マットレスは何が違うのでしょうか。
どちらかが良く、どちらかが悪い、というものなのか、それとも人によって合う合わないで選べばいいものなのか。
低反発マットレスと高反発マットレスの違いを調べてみましょう。
低反発マットレスと高反発マットレスの違いって?
低反発マットレスも高反発マットレスもウレタン素材でできているという点は一緒です。
昔ながらの金属製コイルが入ったものと区別するために、コイルレスマットレスともいいます。
ただし、使うウレタン素材の「密度」や「反発力」そして「厚み」をいろいろと変えていくと、マットレスの特性や寝た時の感じ方が変わってくるのです。
参考動画
密度を表わす「kg/m3」の違い
マットレスのウレタン素材の密度を表わす単位は一立方メートル当たり重さ何キログラムというものです。
これまでごく普通に綿布団の下に引いていたマットレスの密度が6kg/m3~10kg/m3です。
それに対して低反発マットレスの密度は40kg/m3~60kg/m3という高密度となっています。
高反発マットレスはというと、30kg/m3~40kg/m3という密度となっています。
この密度は主に耐久性に影響してきます。
密度が低いものは材料も少なく安く作れるのですが、その分あっという間にヘタリが来てしまいます。
体重でへこむ部分が回復しなくなってきてしまうのです。
硬さを表わす「ニュートン」の違い
マットレスの硬さを表わす単位は「ニュートン」または「N」と表示しています。
数値が低ければより柔らかく、数値が高ければより硬いものとなっています。
一般的には
- 60ニュートン未満……柔らかめのマットレス
- 60ニュートン~100ニュートン……中間的な硬さのマットレス
- 100ニュートン以上……硬めのマットレス
と考えられるでしょう。
低反発マットレスの代表的なブランドであるトゥルースリーパーは、40ニュートンという柔らかめのマットレスです。
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一方で高反発マットレスのブランドであるモットンは140ニュートン、マニフレックスモデルEXⅡは170ニュートンという硬めのマットレスです。
厚みは「センチメートル」
マットレスの厚みを表わす単位は、ごく一般的なセンチメートルで表わされます。
この厚みもじつは重要な要素の一つとなっています。
人間の体重は通常50キロから80キロといった重さがあります。
どんなに硬いマットレスでも、厚みがわずか数センチであれば、寝た時に肩や腰に床の固さを感じてしまうのです。
それを「底付き感」と呼んでいます。重さを吸収できる厚みはどうしても必要です。
とはいうものの、厚みが厚いとその分材料が多く必要ですから、原価が上がり商品にした時の価格も跳ね上がってしまうのです。
低反発マットレスは底付き感がしやすいので腰痛マットレスには向かない
低反発マットレスの特徴はウレタン素材が柔らかいことです。
柔らかいと包み込んでくれるような優しさがあって腰痛にもよさそうなのですが、底付き感がしやすくなるという難点があります。
同じ厚みの低反発マットレスと高反発マットレスを比べると、低反発マットレスのほうが柔らかい分沈み込みが多く、床の固さを感じやすくなってしまうのです。
低反発マットレスは寝返りが打ちにくいので腰痛マットレスには向かない
低反発マットレスは柔らかく、包み込んでくれるような感触がとても心地良いのですが、その柔らかさがあだとなる時もあるのです。
寝ている間の寝返りが打ちにくくなり、血行がどうしても悪くなりがちです。
これは腰痛にとって厳しい環境といわざるを得ません。
優しさがあだになるのは人間関係だけではないのですね。
柔らかすぎるマットレスは寝ている間の姿勢もよくありません。
いわば猫背のようなかがんだ姿勢で寝ていることになり、筋肉が休まらないのです。
もう少し硬く、体を押し上げてくれるマットレスのほうが腰にはいいと言えそうです。
結局、高反発マットレスと低反発マットレスはどっちがいいのか
低反発マットレスと高反発マットレス、どちらも一長一短です。
さまざまな条件で合う合わないが変わってくると思いますので、どっちが良い、どっちがダメとは一概に言えないものです。
しかし、こと腰痛持ちにとっては低反発マットレスはリスクが大きいといえるでしょう。
低反発マットレスの流行のあとに高反発マットレスが広まってきたのは、そういった背景がありそうです。
参考URL
マニフレックス高反発フォームについて

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