
腰痛を緩和させる3つの方法
腰痛のつらさは、なった人でなければわかりません。
この痛みにまた襲われるのではないか、とヒヤヒヤしながら生活するのは生きた心地がしないのです。
根本原因を解決したいのは山々ですが、そんなことを言う前にまずこの痛みを何とかしてほしい。
それが切実な腰痛持ちの願いなのです。
温めることで腰痛を緩和
患部を温めることで痛みを軽減させ、緩和する方法があります。
もちろんこれは慢性腰痛のケースをいっています。
ぎっくり腰のような急性腰痛は炎症を起こしていますので、温めると炎症が悪化してしまい痛みが増してしまいます。
あくまで長年悩まされてきた慢性腰痛の場合は、温めると痛みが緩和されることがあるのです。
温めると痛みが軽減するのは、患部の血流障害が原因で腰痛を発症しているからです。
血液は生命の源ともいえます。
身体は細胞で構成されていて、この細胞が繰り返し入れ替わることで生命を維持しているのです。
その大動脈となっているのが血液です。
都市が道路によって機能していることを考えてみましょう。
新鮮な食品を運び、ゴミを収集し、人材や物を物流することで都市は機能していきます。
ですから、いったん道路や鉄道、バスなどの交通機能が失われると途端に人の生活に支障をきたすのです。
同じように、人間の体は細胞で出来上がっており、細胞は血液によって維持・運営されています。
血液がグルグル循環することで、疲労で溜まった疲労物質や古くなって廃棄された細胞の残骸などが取り除かれ、体の外へと排出されていきます。
同時に、吸った息から採り入れた酸素や、食べた食べ物から吸収した栄養素は、血液に乗って全身に送り出され新しい細胞を作り出していくのです。
これがスタミナとなり、美しい瑞々しい肌となって健康的な人間を作り出しているのです。
ですから、血液循環が悪くて腰痛として自覚された場合、温めると血液の循環がよくなっていき、細胞はどんどん修復され、それにつれて痛みも軽減していくのです。
体を動かすことで腰痛を緩和
体を動かすなんて、ひと昔前までは腰痛の世界ではご法度でした。
とにかく腰痛治療に「安静」は欠かせなかったのです。
しかし、近年の治療は変わってきています。
動かした方がいい、という方針になっているのです。
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痛いのは悪化しているからで、負担をかけない方がいい、というのが安静にする理由でした。
しかし、何が悪化して腰痛となっているのか、という視点がそこには欠けています。
様々な原因で腰痛が引き起こされていますので、その原因によっては動いた方がいいし、別の原因なら動かない方がいい、ということになります。
内臓疾患から腰痛となっている場合、また内臓の痛みを腰痛と間違えているような場合は、病気の回復のために安静にした方がいいことも多いでしょう。
しかし、筋肉の硬直から血液循環が悪化しているゆえに腰痛となってしまったケースでは、動いた方がいいでしょう。
というのは、体を動かせば筋肉も動きます。
硬直を防げますし、少しでも血液循環が促進されるからです。
とても痛くて立てないなら、四つん這いのハイハイ状態でもいいので体を動かすこともできるでしょう。
また歩けるなら、ゆっくりゆっくりと散歩するのもいいかもしれません。
長時間歩いてしまうと疲労で筋肉が固まってきて逆効果になるので、短時間の散歩がいいでしょう。
バランスの悪い姿勢をやめて腰痛の緩和
バランスの悪い姿勢をして体を歪めてしまっているために、結果として腰痛がひどくなっているケースもあります。
たいていはその姿勢が習慣となってしまっており、自分で問題行動に気づいていないのです。
ですから、改めて自分の座り方、動き方、荷物の持ち方などを見直すことが大切です。
同じ姿勢をずっと続けているなら、やめましょう。
仕事で座る場合も、お店で立っている場合も、同じ姿勢をとり続けてしまうことがあるのです。
しかし、例え椅子から立ち上がれなくても、お尻の位置を変える、腰をくねらせる、骨盤の傾きを調整するなどの動きはできるでしょう。
それだけで筋肉の硬直はほぐれ、血流は流れていきます。
ショルダーバッグを肩にかけるなら、右肩と左肩をバランスよくかけ分けるようにしたいものです。
足を組むことはあまりお勧めできませんが、どうしても組みたくなるなら左右を組み分けるのも一つの方法です。
ズボンのポケットに重い物、財布や携帯電話などを入れるのも、バランスを崩す一因となります。
高いヒールの靴やパンプスを履くのも気を付けましょう。
食卓でテレビを見る場合、家族内で座る場所が決まっている家庭も多いため、いつも同じ方向に体を捻ってテレビを見続ける習慣ができてしまうことが多くみられます。
偏ることは、どうしても腰痛になりやすいのです。
こうした生活習慣の見直しがバランスのいい姿勢を促すことになり、腰痛の緩和につながることがあります。
意識することがまず大切です。
気にしていると、これまで当たり前のこととしてやっていた行動パターンが、腰に悪かったことに気が付くようになるのです。
腰痛の緩和というとブロック注射などの専門的な治療を想像しがちですが、こうした何気ない日常シーンの見直しや意識改革で痛みの緩和が実現できることも少なくないのです。
費用もかからず、自宅や職場にいながらできる腰痛の緩和は、とてもコストパフォーマンスに優れているでしょう。

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