針治療は腰痛改善効果があるのか
長年腰痛を患っている人で、整形外科だけで治療しているという人はあまり多くないでしょう。
整体治療院やカイロプラクティック、オステオパシーなど様々な治療を試してみているに違いありません。
その中でも昔からあるのが「針治療」です。
針治療とは
針治療とはほかの東洋医学と同じく、本来人間が持っている自然治癒力を高めることで病気に打ち勝つ手助けをする、という治療法です。
自然治癒力は言い方を変えると免疫力ともいえます。
針治療では、とっても細いステンレス製の針を体に差します。
太さが0.17mmから0.33mmというサイズの針です。
太さでいえば髪の毛と同じくらいの太さと言えるでしょう。
人間の体は異物が侵入してくると、それを排除しようとする働きを持っています。いわゆる免疫力のことです。
身体の外部からウイルスや細菌が侵入してくるとリンパ球が増えて撃退してしまいます。
針治療で差す針も体は異物として判断するため、針の刺激でリンパ球が増えていくのです。
また針治療ではツボを刺激することで自律神経を調節します。
交感神経が抑えられ、筋肉は弛緩し、緩んだ筋肉には血流が流れていきます。
こうして凝り固まった肩や腰がほぐれていき、疲労物質も除去されていくのです。
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針治療そのものに痛みはあるの?
金属の針を体に差す、と聞くと思わず「痛そう!」と感じるでしょう。
しかし、さにあらずほとんど痛みは感じません。
逆に針治療を進めるうちに副交感神経が優勢になっていくので、患者は眠くなっていい気持になるのです。
治療を受けた人の中には「メンタルの安定に役立った」との感想を述べる人もおり、精神状態が落ち着くようです。
心因性の腰痛の人にはメンタル面から働きかけるという効果が期待できるのかもしれません。
腰痛の痛みの悪循環を断ち切る為の針治療
腰痛だけではありませんが、慢性的な痛みを抱える人の中には「痛みの悪循環」ともいえる状態にはまり込んでしまう人もいます。
何かのきっかけで患部に痛みを感じると、脳がそれを察知して緊急事態として判断します。
緊急事態になると交感神経が活発になるので、筋肉は緊張していつでも活動できるように用意を整えます。
筋肉や神経が緊張していると血管も収縮してしまい、血流が流れにくくなります。
痛い部分の血流も悪くなり、痛みが増します。痛みが増すとさらに脳は緊張します。
つまり、痛いから緊張する、緊張するから痛いという悪循環になりがちです。
こうして軽い痛みから始まった悪循環から痛みがひどくなり、はまり込んでしまうこともあるのです。
針治療をすると副交感神経が活発になって、緊張感が緩んできます。
血流を促すので疲労物質も流されていきます。
痛みが軽くなると安心しますから、体も緊張の糸を緩めます。
こうして針治療には、痛みの悪循環を断ち切る効果があるようです。

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